人間って難しいね。
タイトルを言い換えるなら、音楽の授業で絶対歌いたくなかった人の話。
褒められるのが恥ずかしくて歌が歌えなかった話。
うーん上手いタイトルが見つからない。
この悩みは特殊かもしれません。
歌いたくないのって、普通は歌が下手だからが理由じゃないですか。
でも自分はなんか違かったんですよね。
家族、友達、SNSでも言ったことはありません。
だって嫌味というか自慢に聞こえるじゃないですかw
こんなきしょい話しませんよ。
後貴方が期待するほど上手いかわかりかねます。
くだらないし長い自分語りですのであしからず。
これは主に小中学校の時の話となります。
歌が上手くて、ではなくて正確には上手いんじゃないかと思って、ですね。
その時実際に上手いという確証はないですからね。
というか高音が出るから恥ずかしかったのかも。
私は男なのに高音の方が出やすかったんですよね。
声変わりもありますからなんか独特な声。
他の記事でも書きましたが、声がコンプレックスでした。
普段から気にするレベルでは無かったですが、ふと思い出すレベルですね。
小4の時に友達にもう中学生という芸人の声みたい、小5か6の時に別の友達に声優みたいと言われたのを覚えています。
声優は今言われたら褒め言葉と捉えますがw
小2の時。母親が離席した時に、母親が直前まで聞いていた女性ボーカルの曲を私は口ずさみました。
すると戻ってきた母親に、今のリゼ?
やっぱり歌上手いかも。と言われました。
何故かこの時も、バレたらまずいと思っていました。これが最古の記憶です。
小3になると本格的な音楽の授業が始まります。音楽室の登場です。
音楽は小中ともに大嫌いでした。
今思えば一人一人の歌のテストは基本的に無かったので、クラスのみんなには口パクがバレていましたが許されていました。
小6の時、一人一人が高音を出さなくちゃいけなくなりました。
緊張してかなり小さな声でしたが高音を出すことができました。
友達が 小さっ と言ってみんなが笑ってその場は収まりました。セーフ。
そして卒業式練習。6年生全員体育館で。
一人一人声の確認があります。やばい。
遂に自分の番……
あっ、うん と誤魔化しました。
先生が大丈夫?と言ってみんなが笑って終了です。またもやセーフ。
今思えば運がいいやぁ。
友達が男子なのにソプラノパートでソロを任されたりなんかしてました。
私は、自分の方が上手いかも自分もあれぐらい出せるかもなんて考えてましたね。
今思えばじゃあ歌えよこいつって感じですよねw
文化会館で歌う時も口パクでゴリ押しました。
家で一人の時は、遊戯王の歌を歌ったりゲームのゴッドイーターの歌を歌ったりしてました。自分では上手く感じました。
ちなみに今でもカラオケ以外で家族に歌声を聞かせるのになんか抵抗がありますw
小学校は何だかんだ無事に終わりました。
問題は中学校です。
合唱コンクールがあります。
しかも毎年。吐きたくなりますね。
9月とか10月だった様な気がします。
放課後や音楽の授業が合唱コンクール練に変わります。
普段から音楽の授業は勿論継続して嫌でした。
でも口パクでゴリ押してました。
1年の時の合唱コンクールはなんか余り覚えていません。
むしろやってやったぞ感を出してました。
朝練に行かずに軽く怒られた記憶はあります。
ピアノ担当の人が基本的に仕切ります。
担当の女の子と銀魂やスケットダンスの話を普段していたので、あまり怒って来る感じが無く、とりあえず口を開けていれば許される感じでした。
ヘイトが他の人にいったりしてたし。
1番前の左2番目か3番目が歌う時の私の定位置でした。
2年からは地獄です。
2、3年同じクラスです。
つまり同じメンバー。
2年が地獄なら3年も地獄だよね…
正直2年と3年の記憶が混ざってごちゃ混ぜになっています。
朝練に行くのが嫌で眠れずに遅くまでシャーマンキングを読んでいた記憶があります。
で、朝練行かず怒られると。
しかも大勢にいじられる感じで。
歌う定位置は1番前の1番左だった気がします。
ピアノ担当は太ったギャルみたいな女の子で、カースト上位です。
クラスにはカースト上位のウザイ男子も何人かいます。
そいつに歌いなよみたいな事を言われました。
クラスメイトが、風邪をひいていたからと庇ってくれましたが、そいつには何時も風邪ひいてんじゃんと言われてみんな笑ってその場は終了しました。
何だかんだ笑いになって終わるなら最高ですね。
ちなみに何時も歌わない=何時も風邪ひいてるということだと思います。
他のクラスとも集まって練習するときには、隣のやつに歌ってよーと言われたりもしましたが、毎回どうにかなれって感じで誤魔化してきました。
中には他のクラスのやつに誰がうちのクラスで歌ってないか調べさせたやつもいて、リゼ口パクだってよとかも言われました。
クラス練はきつかったですね…規模がでかいから何させられるかわからなくて。
ここからはちゃんと3年生の時の記憶です。
クラスの課題曲は手紙でしたね。
この時期になると友達と初めてカラオケに行き始めてますね。
基本的に4人でカラオケに行ってました。
最初は恥ずかしくて聞いてるだけでしたが、数回目から普通に歌えました。
初めての曲は 雪無音窓辺にて を歌いました。
声が透き通ってる、悪くないと言われたのを覚えています。
これで、やっぱり歌が上手いのかもしれないという感情が深まりました。
このクラスでは、私の口パクがガム食ってるみたいだと言われ、ガムと言われていました。
内心ヒヤヒヤでしたが、みんな凄い笑っていたので良かったです。
ガムからはコツをつかみ始め、如何に怒られないかを考えるのが上手くなりました。
私ともう1人が歌っていないから一人ずつ歌えという場面がありました。
クラスで黒板の前にみんなが集まり座っている中、立たされます。
私はその時だけ何故か歌い出しちゃんと歌って、指揮者に、ちゃんと歌ってたと言われすぐに座りました。
それで許されて、もう一人の一度遊んだことある子は中々歌わずにいました。
何時も歌ってないのにと私に向かって愚痴を言っていましたが、私は安堵してクラスのみんなと一緒に笑えていました。
周りがガムしてたとからかってきた時は、ピアノ担当の子が頑張って口開けてたと言ってくれたので、よっしゃとガッツポーズをしました。笑いになり終わりました。
口パクでしたがそれ以降とにかく口を開けて頑張ってました。
3年の合唱コンクール当日、朝練。
私は体調が悪く気持ち悪い感覚がありました。
先生に言うと、顔色が悪いもんと言われました。
トイレに行きましたが吐くほどではなく。
迎えに来たやつには、なんだ吐いて無いのかよと言われましたね。
ちなみに、前日大雨でしたが父親に車で少し遠くの映画館まで連れて行ってもらいました。
そこでまどマギ叛逆の物語を公開日に一人で見ました。
それで感情がぐちゃぐちゃになったのでは無いかと後日友達と笑い話になりましたね。
合唱コンクールという嫌なことがある前日に遠い映画館行くなんて、今じゃ行動的に思えますね。若い。
んで話は戻りますが、体育館へ行く時間まで、あしたのジョーの真っ白になったやつみたいに朝日を浴びながら椅子に座っていました。
流石に教室に一人でいるのもなんかあれだなと思って、椅子を持って列に並び体育館へ。
帰りに椅子を持ってやろうかなんて優しいことを行ってくれる友達もいたなぁ。
体育館に着いた頃は体調は落ち着いてました。
体調の件もあり、口パクを責めるやつもいない最高の環境になっていたかもしれません。
クラスが勝ち残って文化会館で歌うんじゃないかみたいなことになって焦りましたが、無事に負けて安心しました。
これ以上合唱コンクール練習が長引いたら死んじゃうよと思ってました。
これにて合唱コンクールは完結です。
これまた中3の話です。
音楽の授業で、一人一人前に出て高音と低音を交互に何回も出してそれをクラスのみんながマネをするというのがありました。
最悪でしたが、地声で声の迫力だけを変えて乗り切りました。
勿論変な感じになりましたが、クラスみんなが後日話題になるレベルで爆笑してくれたので、責められませんでした。
先生は、出せない?としか聞いてこなかったので優しいです。
これを書きながら思いましたが、高音をとにかく聞かれたくないんでしょうね。
中学の卒業式練習は、一人一人指導したりしないし、みんなやる気が無く指揮者にヘイトが向かっていたので無事に終わりました。
ここからは高校から現在ですね。
高校では1年時のみ音楽か美術かの選択で、好きでもある美術を選びました。
高校3年ぐらいになると、音楽あっても良いな、モテるかも歌声聞かせたいとか思い始めていました。
実際にあるとビビる癖にねまったく。
新しく出来た友達とカラオケに行くに連れて自分の歌の上手さが段々わかって来たからですかね、自信をつけ始めました。
それに連れて声のコンプレックスも無くなっていました。
大学でも新しく何人かとカラオケに行きます。
家族とも2回カラオケに行きました。
そこで褒められた言葉、今まで褒められた言葉、自分と友達の採点の点数、これによってまじで歌が上手いかもしれないと確信しました。
ですがまだ少し半信半疑です。
点数が高いだけかもとか理由をつけて才能を隠そうとする。
後日YouTubeに歌専門のチャンネルをつくり(現在は無い)、そこで初めて友達家族以外から褒められた事で、誰に聞かせても恥ずかしくないと思えるようになりました。
謎の自分の中でのプライドがあったのかもしれません。
自分が納得した事で、堂々と歌えるようになった、とか?
自分が納得したという言葉は何かしっくりくるものがあります。
今では歌を聞いて褒めて貰って自己顕示欲を満たしたいと思っているのに、本当、人は変わりますね。